2020.06.03 タオル作成コラム
日用品を始め、粗品・ノベルティとしてのご利用、インテリアや応援グッズなど、幅広く使われているタオル。私たちの生活に無くてはならない必需品ですよね。
そんなタオルの生地表面の形状に、色々な種類があるのをご存じですか?
最も広く使われているパイル地や、速乾性の高いワッフル地、なめらかなシャーリング地や軽やかなガーゼ地など、タオルの生地一つとっても色々な種類があります。
名入れタオル市場では、ボリューム感があり、優れた吸水性を持つパイル生地と、表面がなめらかで印刷に最適なシャーリング生地の2種類を取り扱っています。
今回のコラムではこの2つの生地について特徴などを詳しくご説明していこうと思います。
当サイトでは名入れタオルと捺染タオルはパイル生地、 オリジナルタオルはシャーリング生地を使用しています。
それぞれのタオルの特徴の一つとしてご参考にしてください。
タオル表面の糸が輪っか状になるようにおりこまれた生地です。風合いが柔らかく、表面積が多いので吸水力・保水力も高いです。多くのタオルはこのパイル生地で作られています。
一般的な家庭でもよく使われる、おなじみのタオル生地です。上の拡大写真を見て「あ~これね」と思う方も多いのではないでしょうか。
パイルとはタオル表面の糸が輪っか上になるように織り込んだ生地の事です。 英語ではこの輪っか上の糸の事をパイル(pile)と呼ぶそうで、この英語のパイルという言葉がそのまま生地名として日本でも使われています。
パイル生地のタオルの特徴は、ふんわりした心地よい肌触りと高い吸水力・保水力です。
表面にループ状に織り込まれたパイルのおかげで、ふわっとした柔らかい風合いのタオルになります。糸の表面積も大幅に増えるのでその分よく水を吸い取り、吸収できる水分量も多くなります。
日常的に使うタオルの用途に適した生地で、多くのタオルがこのパイル地で作られています。
パイルは実用性に優れる反面、表面がデコボコしているので印刷にはあまり向いていません。 そのため、名入れタオルにはタオルの端部分だけが平らな「平地付きタオル」が利用されています。
生地全体がパイルの総パイルタオルよりわずかに実用性は落ちますが、綺麗に名前を印刷できるので、当サイトの名入れタオルも平地付きのタオルを使用しています。(平地部分以外はパイル地です。)
捺染タオルの制作は生地の下地部分だけを発色させてデザインを表現し、生地表面は全て白いままのパイル地となります。 パイルが白く、下地だけに印刷されるので、おぼろげな印刷が特徴的な仕上がりになります。捺染タオルの場合は生地全てがパイルとなるオールパイルタオルで製作を行います。
【ちょっと豆知識】タオルの使用中に、パイルの糸をひっかけてしまい、糸が抜けてしまったという経験をお持ちの方は多いのではないでしょうか。 もしそのようになった場合、そのままにしておくと芋づる式に他のパイルも抜けてしまいますので、抜けた糸はカットしておく方がいいでしょう。
輪っか状に織り込まれたパイルの表面を平らにカットした生地です。肌触りがなめらかでツヤがあり、高級感もあります。表面の凹凸が少ないため、印刷がきれいに仕上がります。
タオルの生地には、糸をループ状に織り込んだパイル生地が最もよく使われますが、このループ状に織り込まれたパイルを平らにカットした生地をシャーリング生地といいます。
表面の糸が均一に整っているシャーリングタオルは、肌触りがとてもなめらかで光沢があり、高級感もグーンとアップ。満足度の高い、ワンランク上のタオルに仕上がります。
シャーリング加工されたタオルは、印刷がとてもキレイに仕上がるというメリットがあります。
紙に文字を書く時、デコボコした紙に書くより平らできれいな紙に書く方が書きやすいですよね?タオルへの印刷もそれと同じです。
凹凸の多いパイルや他の生地に比べ、表面がなめらかなシャーリング生地は印刷の品質が格段に向上します。数あるタオル生地の中でも最も印刷に適した生地といえるでしょう。
このような特性からイベントやコンサートグッズのタオルや、ノベルティに使うプリントタオルにはシャーリングタオルが利用されています。 名入れタオル市場のオリジナルタオルもこのシャーリング生地を使っていますので、印刷の品質もばっちりです。
シャーリングタオルを使用するオリジナルタオルは小さなミニタオルから大きなバスタオルまで、全6種類のサイズをご用意しています。 定番人気のフェイスタオルはもちろん、横長のマフラータオルや大きめのスポーツタオルなど、 好きなサイズでオリジナルタオルが作成可能です。
シャーリングタオルは生地をカットするという工程が発生するため、パイルの生地に比べると若干製造コストがかかりますが、その分品質も良く満足度の高いタオルにすることができます。 印刷の仕上がりをきれいにしたい方や、高級感も欲しい方はシャーリングタオルのオリジナルタオルで作成するのがおすすめです。
逆に、価格を重視したいという方にはパイル生地を使用した名入れタオルや捺染タオルでの制作も検討してみてください。
【ちょっと豆知識②】
シャーリングタオルは吸水性が劣ると言われることもありますが、実際にはそこまで差はありません。 毛足をカットする時に繊維が広がり表面積が増すので、シャーリング生地でも水を吸う力は十分にあります。 シャーリング=水を吸わないというわけではありません。
もちろんパイルをカットすることで多少吸水力が落ちたり、吸うことの出来る水の総量は減ります。 ただ、あくまでも他の生地との比較の話で、シャーリングタオルでも日常的に使う分には問題はほとんどありません。十分実用性も高いので、安心してご利用ください。
タオルの生地としてよく利用されるパイル生地と印刷に最適なシャーリング生地についてご紹介させていただきました。 それぞれの生地のイメージは沸きましたか?少しでもお役に立てれば嬉しいです。
どちらの生地にもそれぞれ長所と短所があるので、ご利用目的や用途に合わせて使い分けると良いでしょう。
また、文章だけでは分かりづらい所もあると思うので、実際に目で見て確認したい方は当サイトの無料生地サンプルをご利用ください。 印刷前の無地品となりますが、2枚まで無料でお届け可能です。どのような生地を使って作成するのか事前に確認することができるので、ご希望の方はお気軽にお申し込みください。
※サンプルのご利用にはいくつか注意点もあります。詳しくは無料サンプルお申込み画面の注意書きをご確認ください。